2011年10月01日
被災地で見たこと感じたこと
県のボランティアバスに乗せて貰い那智勝浦に行ってきた。
個人的な偏見で見たこと感じたことを箇条書きに・・・
※上空にはヘリコプターが旋回し、砂埃だらけの道路には警察や自衛隊や工事車両が。
原型がわからないクルマや破壊された家、ところどころでゴミを燃やす焚火の煙。
金属のガレキを満載にして走るトラックの荷台にしがみついて被災地を見わたす。
「戦場みたいやったよ」東北に行ってきた人の言葉を思い出した。
※段差で荷台がドカンっと突き上げられるたびに隣のY氏が尻の痛みに悲鳴をあげる、
うまく座る場所を確保できなかったようだ(笑)
荷台から振り落とされる危うさに不謹慎だが変にハイになる。ゴミを片付けるのは
いつでもどこでも気持ちいいもんだ。
午後二時、あと二時間ほどで作業は終了、予定してた箇所のゴミの撤去は完了しそうだ。
※泥水にまみれたゴミは物によっては悪臭がきつい、昼飯を食べながらも頭から離れず
せっかくのおにぎりをぼそぼそとかじるはめに。あんがい軟弱な自分が意外。
※飯を食って寝転んで空を見るとさわやかな秋晴れで白い雲がゆっくりと流れる、
まわりの山々は深い緑でのどかな風景。しかし寝てる横には破壊されてそのまま
放置された無残な民家が・・・奇妙な光景が記憶に残りそうだ。
※少し離れたところで派遣で来てるとある市の職員が四人で談笑してる。
たぶん職務に忠実なんだろな、朝からほとんど何もしていない(笑)
「おい!そんなとこに座ってると日焼けすんぞ!」と年輩の職員
「焼けてたほうが、行ってきた~ってかんじすっしょ!」と若者の職員・・・
「あいかわらずノドカですな」隣に座ってるY氏が小声でつぶやいた。
※名前は「かんじ」っていいます、よろしく~。私ら22人のリーダーを務めてくれる
石巻から来てくれた若者ボランティアグループの一員の方らしい。
朝に集まったボランティアセンターにグループの若者がたくさんいた、
みんな胸のあたりにガムテープを貼ってひらがなであだ名や下の名前を書いてある。
男女ともに東南アジアを旅してそうな面々。個性的な髪型やメッセージTシャツなどを着てる、
腕にマジックでよくわからない文字とか書いてる男子もいる。
充実感にはまったり、自分さがしなんやろかとついつい意地悪な見方をしてしまう。
彼らの善意は住民の方々にはすごくありがたいことなんやからと意地悪な自分を
たしなめる。まぁしかしそんなに自己アピールせんでもなぁとオッサンの意見(笑)
※もう少しイジワルオヤジで・・・。
朝、到着した那智の道の駅での事。「ビーン、ビーン、ビビビ~ン」とオフロードバイクに
跨ったヒゲモジャ長髪トンボ型レイバンの70年代ヒッピーばりばりの三十前後オトコが
駐車場をバイクでうろうろしてる。被災地にはいろんな変わった奴らが集まってくるなぁと
思ってた。一発屋だったアラジンのボーカルに似てる。妙なメッセージTシャツ着てる。
その後被災地での作業中にもやたらバイクで住宅街をうろつくアラジン・・・なんやねん
アイツはと皆思ってたはずだ。アラジンが私らの近くに止まってこっちを見てる。
「隊長~!」とかんじ君が駆け寄った、あんたグループのリーダーやったんや!(笑)
帰りの夕方、ボランティアセンターに集まった私たちのグループにアラジンが
ゴミ処理についてよくわからない演説をしてくれたが、少し自分に酔ってる感じの
上から目線に一同しら~っとなってた、たぶん。
アラジンよ、あなたの行動も尊いことだが、ボランティアに係わった事がないがバリバリ
働いてたくさん税金を納めてくれてるオッちゃんたちの日常も同じくらい尊いことなんだぜ。
とりあえず地元のお年寄りを不安がらすようなファッションとバイクは考えもんやろ。
グループにニッカボッカをはいた小柄で笑顔よしのカワイコチャンが一人いたが
どうせお前がヤッてんだろ!ってすいませんヘンなオチはいらないですよね(笑)
楽しそうな若者へのオヤジのひがみでした、皆さん今後も頑張ってください!
※時間内に予定していた撤去作業が終了し、それぞれ歩いて集合場所のボランティア
センターにむかう。
ところどころで住人の方々にお礼を言われ、ちょっと誇らしい気分で歩く(笑)
まぁしかし今日は私なりの全力で頑張った、Y氏も年齢を感じさせない活躍だった。
川沿いの道の横には、まだまだ大量のガレキやグシャグシャの車。
それらを見ながら歩く私達を地元の女子中学生たちが追い越していく・・・
楽しそうにおしゃべりしながら歩いていく彼女たちを見てると、頼もしいな~
大丈夫やなと心が軽くなった気がした。
和歌山に到着して銭湯に行き、最近お気に入りの「季咲楽」で燗酒とかんぱちのかま塩焼き。
いい感じの疲れでカウンターにここちよ~く沈んでいく。
ふたつ隣のサラリーマン軍団の一人が私をじろじろと無遠慮に見てる。なぜだ?
箸の持ち方がへんなのでかんぱちの顔からうまく身がとれず格闘していると、
「箸のもちかたヘンなヤツって意外と多いよな~」と聞こえてきた。
まぁ偶然のタイミングだよな、今日の私はものすごくおおらかな人物なのだ(笑)
大いなる自己満足、今夜の酒は格別に旨し!まさに「情けは人の為ならず」だ。
p大変良い事をされましたね(ニコッ)
自分が好きになる瞬間ってとっても大切。
最近、自己嫌悪に陥る事が多々あるshimonにこそ必要な行動かも・・・
マスターの様に人の役にたちたいな〜!
僕が古座川に行ったときも宿舎でカチ合い(失礼)ました。
彼らは仰るとおり那智寄りを拠点としているため僕らと作業自体は全く共にする事は無かったのですが、
オフタイムにBBQして溌剌とディベートしたり個性的なファッションで身を固めたり、正に21世紀ヒッピーといった風情で、僕もこちらの日記同様ただ茫然、でした。
何て言ったらいいかわかんないのですが、・・・・ねえ。言葉にせずとも我々同士分かち合う例の感覚(笑)。僕も意地悪だな、と思います(巻き込むな!)
またお店にお邪魔したらその話でも。ロジェTとも出会えたことですし。しかも同色。
先日はお疲れ様でした。
小生は紀南の生まれ。ボランティアバスの窓に遠く広がる碧い海と緑の山々。改めて和歌山の自然の恵みに心を打たれました。
キラキラと輝く古座川の清流が一時も早く蘇るように、これからも復興のお手伝いをしたいものです。
お忙しい中、足を運んでくださってありがとうございます。ぼくが、ありがとうと言うのもなんだかおかしいかもしれませんが、やっぱり 嬉しいです。
ぼくは、阪神のときは、地元ということもあって、ボランティアを立ち上げたり、現場に行く理由がはっきりと自身の中にあったのですが、今回は、なかなか「きっかけ」のようなものが無かったです。ですから、しばらくモヤモヤしてました。その後、いろいろつながりが見つかって、何度か行くことに成りました。たぶんSさんから聞いてるかもですが。
ロジェさん、行ってくださって、嬉しいです。
パソコンが壊れていてみくしーうまく観れず。メールソフトも壊れていて。
また、和歌山へお邪魔したときに。
では、失礼いたします。
大丈夫!すでに色んな人の役にたってるはずですよ~。
ヒコさん
ヘタすれば我々が悪者になりそな話題ですね(笑)つづきはまたロジェで!
Ricさん
帰りに見た海に沈む夕焼けが印象的でした。いつか熊楠が魅せられた那智の原生林を歩きましょね。
おががががさん
こちらこそ感謝です、どうもお疲れ様でした~。
またいつかSさんたちも交えて古座川でカヌーツーリングしたいですね。
関係ないですが、アガサスにいい顔で載ってましたね(笑)
和歌山に来たらぜひまたロジェに、ではまた~!
「誰かのために何かをしてあげたい」という気持ちの人もいるけれど、無理して正義を掲げるより、「自分」を確かめるためにおこす行動が結果そうなって行くっていうほうがきっと「美味しいお酒」に繋がっていくんじゃないかと思います。
いつも自分を見つめて自分の心や体に耳を傾け魂が望んでいる先に行動できる事が若さですよね。
いつまでもイジワルなオヤジの本音を忘れないでください(^^)v
本当にお疲れさまでした❤
優しくてするどいコメントありがとうございます。
いくつになっても「自分」にばっかり関心があって困ったもんです。
意地悪でひねくれた物の見方もたぶん死ぬまで治らんでしょね~(笑)
欠けた自分を自覚しつつ、根拠なきプラス思考でこれからも行動しよう!