2012年10月29日
10.21 大杉谷渓谷・桃の木山の家④
シリーズも4回目になりました、最終回です。
夜中に時折、目が覚めて「雨か・・・あぁ川の音か」をくりかえし、
朝6時に起床。こんなによく寝れたのは久しぶりだ。
今日の夕方5時にロジェを開けるためには、逆算すると7時くらいには出発しなくては・・・。
「おはようございます」 今朝も定位置に座り、朝ご飯を食べている御主人にあいさつをする。
窓際に置かれたラジオからは、天気予報が。
ケイタイもTV電波も届かない山小屋の唯一のリアルタイム情報源だ。
しかし御主人が、かき混ぜている「納豆」が妙に旨そうに見える・・・あぁうらやましい(笑)
「あたらしい朝が来た~♪」、ラジオ体操が始まると、
おもむろに御主人がラジオを持って立ち上がる。
あぁ健康的でいいな、と思ってると、十歩先くらいにある厨房の入り口にラジオを置いて、
また御主人は、定位置に戻って、ドカッと座ってしまうではないか。
「御主人、ラジオ体操しないんすか?」 「えっワタシはしませんよ、わはは・・・」
さりげなく厨房を見に行くと、割烹着の木村ちゃんとエプロンのお姉さんが体操をしていた。
気さくで明るいお姉さんは、体操中もなにやら楽しそうに喋っている、
木村ちゃんは笑顔でうなずきながら、こころなしか照れくさそうに体操に励んでいる。
私もいっしょに、励みたかったけど、なんかこの可愛らしい清潔な朝の空間を
よごしてしまいそうなので、やめておこうと思った。
すぐそばの洗面所で、吊り橋の架かる川を見ながら、歯をみがく。
「おぉ!第二もやるんやなぁ」
以前観た、「かもめ食堂」って映画をおもいだした。
朝ご飯、ふだんは少食だが御飯をおかわりした。ふと右を向けば、窓の外の物干し竿に御主人の
トランクスが、「ストライプ好きか・・・しかし御主人のだけやな」
山あいに朝日が射すのは、もう少し時間がたってから。紅葉をすこし期待していたが、11月に
入ってからぐらいみたいだった。
吊り橋の支柱をつたう葉が、紅くなり始めていた。
「そんな若い子とちがうのに」と照れるかわいらしいお姉さん、彼女の明るさがほんとイイ感じでした。
しかしTちゃん、首の角度といい、なんか翁なカンジ(笑)
「ロジェ」アウトドア隊のなかでも、抜群の体力と根性を持つ男Tちゃん。私たちの次のターゲットは
弥山川コース狼平小屋泊である。
ナチュラル美人な木村ちゃん。また次に来る時まで、この山の家にいてくださいね。しかしやっぱ
濃いな~俺たち!
帰りは、さくさくっと二時間半でクルマに到着。
天気も、自然も、山の家も、出会った人達も最高な今回の山行でした。
いろんなことに感謝を、ありがとうございました!
2012年10月25日
10.21 大杉谷渓谷・桃の木山の家③
シリーズも3回目ですね。さて、では続きを・・・
おかずをアテにビールを飲んで、晩御飯を美味しくいただいた。
ウイスキーをヤリたい気分だったが、持参するのを忘れてしまった。
窓の外は真っ暗で、夜も更けてきた感があるけど、たぶんまだ7時前くらい。
夕食前のまだ薄暗い夕方から、紙パックの「よかいち」を山の水で割りながら、
晩酌をしていた、この家の三代目御主人。
昼間も同じ場所に座っていて、図書館で借りたという本を木製の読書台に置き、
シャンと背筋をのばして読んでいる姿は、厳しい山小屋の御主人という印象だったが、
夜はグラスを片手に、いいカンジのゆる~い笑顔になってらした。
いつも一緒に山に行くというミドルなご夫婦と、名張のイケメン男子、ほんのり顔が赤い
Tちゃんと私の五人。
隣のテーブルで晩御飯を食べてる木村ちゃんと明るく気さくな主人のお姉さん。
御主人が語る、小屋の歴史や渓谷のいろんな話を聴かせてもらったりと、
皆でたのしい食後のひとときを過ごした。
「よかいち」を飲むのは、ラベルに書かれた莫山先生が好きだからという御主人。いくつもの吊り橋
が流され、岩が崩落して、渓谷が約8年も閉鎖する原因となった、平成16年の台風の話をしてくれた。
外国人のお客さんと二人で、命からがら脱出したというくだりは迫力がありました。
窓の向こうには渓谷が流れてる、窓に映る俺たちふたり、私も「よかいち」を飲んだ。「君ら、若いけど
、なんかいい味でてますな~」と何度も御主人が言う。じつはそんなに若くはないのだが・・^^;
たしか先月に行ったラフティングのインストラクターの方も「なんか皆さん、いい味だしてますね~!」
と言ってたような・・。そんなに私たちは「濃い」のかなぁ、と複雑なキモチになる。
天井の染みは雨漏りではなく、イタチなどが天井裏に侵入して「おしっこ」した跡らしい、これもまた
風情があると思える。
館内の電気は、自家発電でまかなってる為、ときおり灯りがゆれる。
風呂上りにトランクス一丁で御主人が歩いている。
消灯は何時ですか?と誰かが主人のお姉さんに聞くと、
この人の気分しだいよ!アハハッ!とナイスな答えが返ってきた。
御主人とお姉さんに、木村ちゃんがいかに素晴らしいスタッフであるかと
いう話を、この日何度も聞いた。
アタマがいい上に働き者で気が利いて、おまけにべっぴんさんな看板娘だと大絶賛だ。
微笑ましくてステキな人達だな、と気持ちよく酔わせてもらった。
とおく離れた満天の星空には、なぜかそんなに感動しなかった。
身近な人と人との出会いの方がおもしろい。
「さぁ、寝ますか!発電機止めますよ~」といきなり御主人が言う、
時刻はまだ8時半、みんなで布団部屋に向かう。
すこし重たくて、ひんやりした布団をかぶって目を瞑ると、
川の流れる音が、大雨が降ってるように聞こえた。
次回、最終回にします。
2012年10月24日
10.21 大杉谷渓谷・桃の木山の家②
桃の木山の家に到着!
木村ちゃんとお手伝いに来てるオーナーのお姉さんにあいさつをして、
そのままザックを宿の玄関に預け、張りきって七ッ釜滝に向かう。
「いいカンジの宿やないの~!」とテンションが上り気味のTちゃん!
わかるよ、そのキモチ (^。^)y-.。o○
さすがに見慣れてきてしまったけど、それぞれに個性ある滝たち。ここから先にもいくつか滝が
あるようだが、激しく崩落したままの為、現在通行止め。来年くらいには大台ケ原まで開通する
だろうとの事、そのときには縦断してみよう。
桃の木山の家の洗面所、古い建物と思えないほど清潔でキレイな館内だった。日頃よほど掃除を
してるんだろな~と感心させられる。しかしタイルのやさしい質感は、やっぱりいいもんだな。
スタッフの木村ちゃんが作ってる植物図鑑。一眼レフを携えて、渓谷の周辺を散策した花の写真と
手書きの解説。どの写真も花を見守るような優しい撮り方だった、次に見る時には、また花がたくさん
追加されてるんだろな。柄に似合わないが楽しみにしとこう。
五人だけの宿泊客のひとり、名張市から来た知的なイケメン男子。気さくでおもしろい人だった、名前
を聞くのを忘れたのが残念。前日の土曜日は40人が泊まったらしい、静かな夜でゆっくりと
ヒノキ風呂に浸かったりできたのは幸運だった。
六時くらいから晩御飯、山の清水で冷やされたビールで乾杯!白ご飯が美味し!
またまた次回につづく
2012年10月23日
10.21 大杉谷渓谷・桃の木山の家
ダム沿いの狭い道をひたすら走ると、ようやく登山口である
宮川第三発電所に辿り着いた。
和歌山を朝7時に発ち、下道を180km、約4時間のドライブ。
11時きっかりに、宿泊先の桃の木山の家を目指して出発!
3ケ月ぶりの山だから、脚がヤバそうだな・・・。
歩き始めると、いきなりエメラルドグリーンな川が・・・。夏に来たかった!来年のおたのしみに。
テンション高めなTちゃん、大小いろんな吊り橋が10本(橋の単位は?)ほどあった。
千尋の滝、なんであんな尾根みたいな所から水が流れてくるのだろうか。
シシ淵、って場所だったかな?獅子じゃなく猪だろう。川沿いのルートとはいえ結構アップダウンが
頻繁にあって、いい汗をかきながら先に向かう。
ニコニコ滝、迫力の落差と音。しかし誰がこんなカワイイ名前を・・(-_-;) 由来はなんなんだ?
たぶん渓谷最長の吊り橋、ここで強い精神力で封印していた高所恐怖症がついに・・・うぅ想像するなっ!
と自らに言い聞かせながら渡る。Tちゃんに気取られることはなかったはずだ、危うく面目は保たれた。
2012年の春に完成、できたての吊り橋。
後半あんがいハードなガレ場などが出現し、昼飯だの休憩などで約4時間で到着!風情があふれ
まくりの桃の木山の家、あたりには薪を燃やすイイ匂いが漂っている。
玄関あたりでなにやら仕事してる女子が見える、HPで見た看板娘の木村ちゃんだろうか?
次回につづく!
2012年10月17日
ゆかいな仲間たち
今回は内輪ネタでスイマセン (-_-;)
いつも仲良しのふたり。
酒を主食とする大型哺乳類、おもに鈴丸丁や市駅近辺で目撃されています。
彼らを見かけて話すことがあっても、このブログのことはご内密にお願いしますね。
9.23 徳島県のモンベル大歩危店にて、増水した激流でラフティングに挑戦してきました!
ちなみにラフティング↓
今度の日曜には、ひだりのTちゃんと大杉谷渓谷に行く予定です、あとは天気しだい。
2012年10月16日
10.14 和歌浦バグースにて
ノー ウーマン ノークライ~♪ ノー ウーマン ノォクライ~♪
初期の頃のバグースを思い出すと、この曲が流れてくる。
レゲエ、ダイダイ染のTシャツ、スパイシーな香りの煙草「ガラム」。
知る人ぞ知るマニアックな店で、非合法な雰囲気が客を選んでいた。
当時の、おもだったメンバーの人達は孫を抱っこしてるような歳になった。
現在のバグースは、若者がデートの定番に使う、観光スポット的な
有名店となり、いろんなイベントが催される健全な店となってるようで、
今回行ってきたDJ&HIPHOPのイベントにも、アウトドアファッションに
身を包んだ若者たちが集まっていた。
あれから二十年は経っているもんなぁ・・・と隔世の感。
時々、波に靴が襲われるくらいの場所に腰をかけ、ビールを飲んだ。
複雑に絡み合う波と薄暗い夕焼けを見ながら、
行ってもいないイビサ島のカフェ・デル・マーを想い浮べて、
こんなカンジだろうな、と思ったりする。
しかし和歌浦は、いいところだと思う。まちがいなく世界に誇れる観光地だとも思った。
たいそ?
夜の街にレゲエが流れていた時より確実に時代は厳しくなった。
次世代の親たち子供たちはたいへんそうだ。
このところ見習いたい人格の年下の人達に出会う、顔をしかめたくなるような非常識な年寄り
もたくさん見かけるようになった気がする。
集まった若者たちは、それぞれな楽しみ方をしていた。寝転んでダラダラしてた男女グループは
ダルそうにしてる事がクールみたいな、って感じで見ていて可愛いかった。
ひねくれ期な高3の息子に似てるなと思った。モノの見方が文字通りオヤジだが。
ここから遊歩道が始まり、雑賀崎の灯台までつづく。
山あり湾あり漁村ありの、オススメコース。
DJタツシが良かった、アブストラクトって昔のジャンルを思い出させてくれた。
サイレントポエツが流れてきて嬉しかった。
白波のお湯割でまったりと音楽に浸れた時間だった。
ひとり客が少ない、皆んな目を合わさない、ケイタイをスライド、バイオレンスなヤツがいなくて
好ましいが熟したエロスもない。でも居心地は悪くない。
夕暮れの海が最高だった、周りの人達が新鮮でたのしいイベントだった。
朝から日曜参観と昼からの梅酒イベント、睡魔に耐え切れず途中退場。
イチローさんのDJが聴けずザンネンでした、またの機会に。
主催のナサキカクさん、ありがとうございました!
2012年10月15日
10.14 GEKKO BAR & 和歌浦バグース
25年ぶりの海南駅は地面から浮いていた。
中野BCと、みなべの月向農園のコラボ梅酒「GEKKO」。
発売記念イベントの「GEKKO BAR」に行ってきました。
限定600本との事、味わいが重厚、今日からロジェにも置いています。
仕込み樽を使ったテーブルにて、スタンディングBAR。中野さんのスタッフは美人ぞろい!
地元の料理屋やBarも出店、岩出の恵比寿さんの鯖寿司が旨かった。
ただいま開催中の梅酒スタンプラリーなど、最近の中野BCさんはアツイですね。
地元に貢献する活動に、これからも微力な協力をさせていただこうと思ってます。
ほろ酔いで和歌山駅に戻り、こんどは市営バスで和歌浦に向かった。
知り合いが主催のバグースでのイベントにお邪魔する、GEKKO BARとあきらかに
違う、20代メインのヤングな集いでした。
その日のバグースには波が寸前までおしよせていました・・・。 つづく