2013年06月07日
ネパールへの旅 vol.24 ボダナート
3月16日(土)
自然に目が覚めると朝の5:30、この旅では遅起きのほうだ。
今日はとうとう最終日、一緒に行こうと息子に声をかけるが、まだ眠ると言う。
今朝の街は、土曜日なので人通りも少ない。
タクシーに乗り、チベット仏教徒の聖地である「ボダナート」に向かう。
「ボダナート」周辺は、亡命チベット人が住みついて街になったらしい。
ここに居る人の多くは、赤い大国の圧政から逃れ、命がけでヒマラヤを越えてきた
人達やその子孫だと思うと、彼らの祈りに深い何かを感じてしまった。
彼らの文化や宗教や言語を、地球上から消滅させようとする人達がいる。
ストゥーパの周りを祈りながら右回りに歩く人たち、祈りの純度が高い場所だった。
神様に捧げるバターランプの灯り、並べられた金属の器には水が注がれていた。
マニ車が回るごとに、聖地に鐘の音が響き渡る。
無言で五体投地をくりかえす信者たち、観光者には肩身のせまい場所だった。
世界でも最大級の規模を誇るというボダナートのストゥーパ。とにかくでかい!
階段を歩き、ストゥーパに上がると(信者以外は立ち入り禁止だと後にわかる)、東の空から
朝日が昇ってきた。
毎日のように見た朝日も、今日で最後になる。今まででいちばん綺麗な日の出が見れた。
少々強引にでも息子を連れてきたらよかったと後悔した。
ネパールの観光地としては、マイベストワンの場所になった。他の寺院とは空気感が全く違う。
今回の日記はえらく硬い感じになってしまった。どうもスイマセン(-_-;)
私生活で遊びすぎていると、なぜか日記が硬派になる傾向があるみたいで(笑)
次号で最終回になりそうなのだが、書きたいことが沢山あって迷ってしまう。
あまりセンチなラストにはしたくはないが・・・
次号につづく・・・
自分が排除されるかもしれない
ということと表裏一体。
怖い考え方です。
なぜ自国以外の人達の文化や風習や宗教を尊重できないんでしょうね。
悲しいことです。