2013年04月12日
ネパールへの旅 vol.9 ナヤプル~チョムロンⅡ
3月7日(木)
突如ジープは止まって、皆が降り始めた。どうやらここが終点のようだ。
山の朝の空気はさわやかだった。
同乗していたガキんちょ達、なかなかイイ面構えである。
さぁいよいよトレッキングのスタート!
ジープで走ってきた道を、そのまま歩いて行けばガンドルンの村に着くはずだ。
「ノー!ノー!・・・・・・!」少し離れた所に座っている男たちが、何やら言っている。
どうやら彼らが指差している、道からそれた細いあぜ道が村へのルートらしい・・・
「こんなん絶対わかるかよ!」
メジャーなトレッキングルートだから、当然ルート標識などがあるものだと思っていた。
結局、今日の目的地チョムロンに着くまで、分岐などにルート標識はひとつもなく
その考えが甘かった事を思い知らされるはめになった。
コーナーを曲がると、いきなり遠くにヒマラヤの山々が!これからあの近くまで歩いて行くのだ。
仔ヤギ?
65000分の1が、いちばん詳細な地図だったので仕方がなく購入したが
地図が大まかすぎて、記載されていない分岐や道もありややこしい。
さっそくGHANDRUK(ガンドルン)の少し手前の川沿いに降りる分岐を見逃し、
村のなかに入ってしまう・・・。
モディ川沿いのNew Bridgeという集落を経由してChommrong(チョムロン)
を目指す予定だったのだが、Kimrongkholagoon経由の山中ルートにやむなく
変更することにした。
「等高線を見ればわかるやろ」と息子は言うのだが、この縮小図では10m単位の起伏など
まったくわからないのだ。
GHANDRUK発~Komrong~Kimrongkholagoon~Romi~Salanpru~Chommrong着
に変更!
Komrongという峠の集落に向かう分岐がわからず、他のグループのガイドや
地元の親子づれに、たどたどしい英語でルートを尋ねてみる。
「ノーガイド、ノーポーター?」心配そうな表情で彼らは聞いてきた。
このトレッキング中に何人に同じ質問をされただろう?、だがそれも無理もない・・。
ガイドを雇えば、ルートも食事も宿泊先の手配もまったく心配がなくなるし、
トレッキングエリア内の最新情報(盗賊やマオイスト、積雪の状態など)を
常に知ることもできる。
よけいな不安がない分、より深く自然や景色を楽しみながら歩けるだろうし、
ガイドから教えてもらう知識で、その土地についてのより深い理解をもたらして
くれるだろう。
そのうえポーターに重い荷物を持ってもらえば、口笛まじりに登って行けそうだ。
だけども、そうなるともう私にとって山に行く意味がほとんどなくなってしまう。
それぞれの山の楽しみ方があり、なにも苦労したからって偉いわけじゃない。
すべては個人の好みの問題だと思う。
自分達だけでルートを決め、その日の宿泊地を決め、重い荷物を担いで登る。
それが私の好みなだけだ。それに付き合う息子には心配をかけただろうが・・・
とかなんとかカッコつけても現実は、道もろくにわからず英語もヤバイ、
困ったジャパニーズやったんやろね(笑)
3~400m登り、川を横切る為に3~400m下り、また3~400m登る。そんな箇所が二回もあった。
せっかく高度を稼いだのに、下るのは精神的につらい!
昼過ぎくらいから小雨がぱらつき雷もなり始めた、変わりやすい天気にさらに山を実感する。
雨対策のザックの防水について、息子と口論になる。
むりやり私の意見を押し付けて、より強固な防水を施したが、結果としてそこまでする必要
はなかった。
息子に対してキツイ物言いになってしまったが、そのときは自分の心も余裕がなかったのか
なにかと反抗的で、こちらの意見を素直に聞いてくれない彼にムカついていたと思う。
雨で気温が下がってきた。夕方5時頃なんとかチョムロンに到着!
初日からけっこう体力的にハードだったが無事着けて一安心、
ここからゴールまではモディ川沿いの一本道だから、迷う心配はほとんどないはずだ。
チョムロン(2170m)のロッジにて、掛け布団はなく寝袋を使って寝る。
外観が感じよさそうだったので、宿の主人らしきオジサンに値段を聞いてみる。
素泊まりで一人300ルピー(約400円)で、温水シャワーもあるとの事。
ふたりとも汗と雨でべちゃべちゃである、シャワーはありがたい。
とりあえず部屋に荷物を降ろし、離れにあるシャワー室を見に行く。
なんやこれ・・・・こんな小さな給湯器は見たことないぞ(-_-;)
予想どおりシャワーキャップからチョロチョロ伝うぬるま湯に奮闘するはめに・・・
寒いっさむっ!カラダに付いた泡を流すのにも苦労しながら浴びる。
うぉーと叫びながら部屋に戻り、あわててカラダを吹く私を息子は冷ややかな目で
見ていたが、十分後、彼も震えて叫びながら部屋にとびこんで来た(笑)
早い夕食を、これは何の料理でしょう?やめといた方がいいんとちゃうと忠告したのだが・・・
ネパールの定番料理、「ダルバートタルカリ」をいただく。ちなみに息子が注文したのは「ドリア」
ダル(豆のスープ) バート(ご飯) タルカリ(おかず) おかわり自由である、全部カレー風味だった。
グルンブレッドまたはチベタンブレッドというらしい、ほんのり甘くて素朴な味で美味し!
咽喉の痛みは治まらず、すこし寒気もする。幸い熱はあまりないと思うのだが
明日からに備えて早いめに寝袋にもぐりこんだ。
19:00頃就寝
次回につづく・・・
モモは食べましたか?
コメントどうもありがとうございます。
モモ食べましたよ!餃子の皮の厚い版みたいな食べ物でしたね~、ごまドレッシングみたいなタレが旨かったです。
美味しそうね〜(〜〜)
疲れてお腹空いてたら
きっと美味しいでしょう〜♪
ご子息様とのやりとり
面白すぎます!
むすこのドリアは大ハズレでした!