2013年04月08日
ヒマラヤトレッキング,ネパールへの旅 その7
3月6日(水)
宿の近所のレンタサイクル屋の若者たちは、最初から愛想が悪すぎた。
他の店を探すのが面倒で、ぶっきらぼうな兄ちゃんがオススメだという
自転車を借りたのだが、走り始めてすぐに後悔することになる・・・。
わざとハズレをすすめたとしか思えないぜ、ファッ~ク!
ママチャリ用のサドルでペダルが歪んでるのはガマンできたが、すこし走るとサドルが上に突き上げ
てくるのと、ペダルを強く踏むとチェーンが外れ、手が油まみれになるのにはまいった・・。
湖で漁をする親子たち、父親が投網を水面に打っていた。
息子さんが日本で働いていた事があるという老人と互いに怪しい英語で話す。そばにいたシャイな
子供たちは、この後、私たちの自転車を笑いながら走って追いかけてきた。無邪気でいいなぁ~と
思ったのも束の間、老人が見えなくなると突然「マネー!マネー!」と叫びながらしつこく追いかけて
きた!たくましいもんだとおもわず苦笑。
サイクリング中にも、いろいろと行き違いがあり
朝から機嫌の悪い息子が、とうとう一緒にいるのが嫌になったのか
昼12時頃に宿に帰るから、ひとりにしてくれと言い出した。
別にその提案は全くかまわない、こちらも一人は一人で大歓迎である。
しかし私は私なりに、どうも反抗的な息子と何とかうまくやっていこうと
苦心していたつもりだ。
なぜにそんな態度なんだ?さすがに腹立たしく、無性にムカついてきた。
「思春期めんどくせ~ぞ!」とさけびながら、その勢いでレンタサイクル屋に乗り込み
「ヘイ!こんなもんチェンジやチェンジ!」とサドルを手で叩きまくって、
兄ちゃんとにらみ合いながら交換してやった。なめんなよコラ!
おばさんたちが、おしゃべりしながら洗濯物を干していた。ネパールはかなり空気が乾燥している。
湖を眺めている、親子づれ。太陽の下にいると汗がにじむほど暖かかった。
ムカついたマイナスの感情のまま、街を走りまくったのが悪かったのか、
昼に宿に帰ると悪寒を感じ、のども少し痛くなってきた。
「やばいなぁ、これから山に入っていくのに・・・」と不安になり、息子やレンタの兄ちゃんに
対する負の感情が風邪の原因を作ったのだと、反省する。
帰ってきた息子と、山に向かうにあたり、宿に預かってもらう不要な荷物の事で
また揉める。軽量化に対する考え方にかなり差があった、私も神経質すぎたのかも。
互いに無言の気まずい雰囲気で、宿の夫妻に作ってもらったトマトソースのパスタを
いただく。
ご主人のクリシュナさん曰く、明日も「バンダ」の可能性があるという。
日数に余裕があるとはいえ、さすがにこれ以上時間を無駄にするわけにいかない。
明日の行動をどうするか悩みながら、ふとんにくるまり夕方まで横になる。
あすの朝6:00の時点でしか強制ストが行われるかどうかは判明しない、
体調回復とバンダが中止になることを祈りながら、ひたすら睡眠に努めた・・。
お待たせしました。次回から山に入っていきます。