2013年04月10日
ネパールへの旅 vol.8 ナヤプル~チョムロン
3月7日(木)
AM5:00 起床
咽の痛みは去ってくれず、やはり風邪を引いてしまったようだ。
このタイミングでツライ事になってしまった・・・(-_-;)
もし今日もバンダが行われるなら、サランコット(1592m)という山を越えて
ダンプスというトレッキング拠点の街まで歩く予定にしている。
AM6:00 知人のタクシードライバーに電話をしてくれてるクリシュナさんの
ネパール語のやりとりをじっと見詰める。どうやらバンダは中止らしい!
AM7:00 ご夫妻に見送られながら、予約してもらったタクシーに乗り込む。
「けっこう重いですね!」息子の50Lザックを持ってくれたクリシュナさんが
心配そうな顔をしてくれている。彼はほんとに優しい人だ。
たしか昨日も奥さんが、雪山の経験はありますか?と優しく聞いてくれていた。
それも無理はないだろなと思う。
アウトドアに縁遠そうなオヤジとその息子、ほとんど会話がない二人。
前日、大声で怒鳴りあいをしてたのもたぶん聞こえていただろう、
英語もダメなうえに、ガイドもポーターも雇うことなく山に行く我々を客観的に
見ればかなりヤバそうに思えるはずだ。
実際、わたしもかなり不安なのだから・・・。
出発前、奥さんに日本の連絡先を教えといてほしいと言われる。
「もし帰ってこなければ、預かっている荷物をそちらに送らせてもらいますね」
一瞬ハッとしたが、「そういえばそうだな」と納得する。
強盗の被害報告やマオイスト達による不法な通行料の請求など、
メジャーなトレッキングコースとは言え、山の事故以外にも危険は多いらしい。
いい意味で、さらに気が引き締まった。よし行くか!
カトマンズで購入した、6万5000分の1の地図。Nayapulまで一般道が走っている。
AM8:00すぎ 拠点の街、ナヤプルに到着。朝早いからかトレッカーは自分たちだけだった。
ナヤプルのメインストリート、さぁいよいよやなと不安と緊張感が高まる。
タクシーから降りてすぐは、緊張からか足元がふわふわした感じで思考もまとまらない。
息子の方は、どう感じてるのだろうか?
メインストリートを歩いていると、ようやく少し気持ちが落ち着いてきた気がするが・・。
通りの先を見ると、大型ジープを囲んで人だかりができていた。
あれが情報に聞いていた乗合ジープだろか?
ガンドルンという村の手前くらいまで、荷物や人を運んでいるという。
ジープに乗れると2~3時間の退屈な林道歩きを省くことができる。
「ガンドルン?」とドライバーらしきイケ面の若者が聞いてきた。
「イェ、ハウマッチ?」と私、二人で1000ルピーだと言う。
相場がまったくわからない、600でどうだ?と言うと顔をしかめた。
けっきょく800ルピーで手を打ったが、
「しょうがねぇなぁ」というジェスチャーの割には、
そむけた顔がニヤニヤしてる・・・わかりやすい兄ちゃんだぜ!
私らは、ラッキーな客なんだろな。地元の子供たちはいくらなんだろ?
たいした額じゃないが、イケ面がデカイ態度なんでなんか悔しい。
前列には、息子とおばさんとドライバーの兄ちゃん。
二列目に地元のおじさん、おばさん、私、そして私とドアとのわずかな隙間に
小さい地元の女の子。せまくてかわいそうだったが、ぎちぎちなんで仕方がない。
後ろの荷台にはヤンチャな男子三人と大量の荷物。
詰め込めるだけ詰め込んで、けっこうなスピードで走る走る!
しっかりどこかに掴まってないと天井に頭をぶちつけてしまう!
根拠はないがたぶんこのクルマは安全で大丈夫だ、スリルがあって楽しい。
無表情で前を見ている息子は、どう感じているんだろうか?
ではまた次回に!